更新日:2024.10.04 ウォーターサーバーとははじめてのウォーターサーバー選び
温水と冷水の出る機械が、一般にウォーターサーバーと呼ばれています。もともとウォーターサーバーは、ミネラルウォーターなどのおいしい水を宅配する仕組みで、日本では2004年前後から数社でサービス提供が始まりました。普及率の高まりを受け、より手軽に安価に利用できる浄水型のウォーターサーバーが2021年頃から始まりました。メリット・デメリットを含め、詳しく説明していきます。
【目次】開く閉じる
浄水型のウォーターサーバーとは?
水道水を浄水にするろ過機能
冷水・温水機能
チャイルドロック機能
浄水型のウォーターサーバーと宅配型ウォーターサーバーの違い
浄水型ウォーターサーバーのメリット
定額コストでお得に使える
ボトルの交換が不要で楽
宅配を受け取らなくて済む
ゴミが出ない
浄水型ウォーターサーバーのデメリット
浄水なのでおいしさは求められない
水道水は補充しないといけない
給水タンクのお手入れが必要
フィルター交換が必要
契約期間が長い
災害時に使えない
宅配型ウォーターサーバーとの違いは?
浄水型ウォーターサーバーにかかる費用の目安
初期費用・月額料金
水道代や電気代
カートリッジの交換費用
浄水型ウォーターサーバーに関するQ&A
日頃のお手入れは必要ですか?
RO水のウォーターサーバーと同じ?
水道直結型と補充型の違いは?
ウォーターサーバーならマーキュロップがおすすめ
マーキュロップのおすすめ製品
浄水型ウォーターサーバーとは、水道水から浄水を作り、冷水・温水などを使えるようにしたものです。設置された場所で、利用者自身が水道水を補充して使用します。従来の浄水器は、常温で使用するものでしたが、これにウォーターサーバーの「冷やす・熱くする」機能が加わったものと言えます。
まず浄水型ならではの一番の特徴は、ウォーターサーバー内部に水道水から浄水を作るためのろ過機能が付いていることです。一般的な浄水器と同様に、活性炭と中空糸膜によるろ過フィルターが備わっているものが大半です。浄水型ウォーターサーバーで、金額差がある場合は、このフィルター性能の違いによるところが多いようです。
フィルター部分には、水道水を通した分だけ不純物がたまっていきます。汚れたままにしておくと水を浄化しているはずが、かえって不衛生になる場合があるため、適切な頻度でフィルター交換が必要です。
冷水・温水の機能は、浄水型も宅配型も基本的には同じ構造です。冷水・温水の温度や、エコ・省エネ機能、取水の構造、本体のサイズ感などもほとんど同じです。
実際に、ウォーターサーバーの機械本体の製造メーカーは、浄水型・宅配型の両方に対応できる機械を製造しているケースが多くあります。それぞれに必要な部材のみを変更することで、浄水型ウォーターサーバー、宅配型ウォーターサーバーの機械を製造しています。
いずれのウォーターサーバーも、温水、熱いお湯の出る機械です。安全のためにチャイルドロックが必要とされ、ほとんどのウォーターサーバーに付属しています。ボタンを長押しするタイプ、ボタンを押しながら取水操作をするタイプ、取水のレバー自体をぎゅっと押し込んで取水するタイプなど様々ですが、こちらも基本的には宅配型ウォーターサーバーと同じ構造です。使い勝手にも影響するため、こだわる方は事前にロックの解除方法を確認するのもよいでしょう。
浄水型ウォーターサーバーは、上の章でも説明している通り、水道水を補充して浄水が出てくるウォーターサーバーです。一方で宅配型ウォーターサーバーとは、ミネラルウォーターなどのおいしい水を、生産工場で12リットルや19リットルなどの大容量のボトルに詰めて、定期的に配達される仕組みで使うウォーターサーバーです。
両者の主な違いは、水の種類と供給方法です。
【水の種類】
・浄水型:水道水を、設置されたウォーターサーバーで浄水します。
・宅配型:宅配水製造工場で、ミネラルウォーター類を製造しボトルに充填しています。
【供給方法】
・浄水型:利用者が水道蛇口から容器などに入れて、水道水をウォーターサーバーに注ぎます。
・宅配型:宅配されたミネラルウォーター類を利用者がウォーターサーバーにセットします。
参考:日本宅配水&サーバー協会「宅配水形、浄水器形ウォーターサーバーについて」
浄水型ウォーターサーバーの最大のメリットは、料金が約3,000円台からの定額であることです。1日3L~10L程度であれば、浄水をたくさん使っても料金が変わりません(1日何L使えるかは機種により異なります)。冷温機能のない浄水器と比較すると割高かもしれませんが、家族の人数が多い場合や、定額で使いたい場合などにおすすめです。
浄水型ウォーターサーバーは、水道水を汲み入れて水を補充するため、宅配水のようなボトル交換作業はありません。宅配水のボトルは標準が12L入りですが、浄水型は、おおよそ6L~8Lずつ水道水を補充することができます。
宅配型のウォーターサーバーを使用すると、宅配される水ボトルを月に1~2回、定期的に受け取ることになります。浄水型は、家庭の水道水を毎日補充して使えるため、宅配を受け取る手間はかかりません。
宅配型のうち、使い捨てのワンウェイタイプのボトルを使用すると、空になったボトルの処分と、届く時の段ボールのごみが毎回出ます。リターナブルタイプのボトルはメーカーにより回収されるためごみが出ませんが、同じように浄水型もごみが出ません。
浄水型ウォーターサーバーの一番のデメリットは、天然水のようなおいしさは求められないことです。これまで天然水や、ペットボトルのミネラルウォーターを購入していた方にとっては、浄水は「おいしくない」と不満に感じるようです。一方、これまで浄水器の水を飲んでいた方にとっては、味は変わらず冷水・温水が使える利便性が加わることになります。
浄水型は、ボトル交換はありませんが、水道水を補充する必要があります。家庭ではたいてい毎日、1回か朝夕の2回程度、オフィスなど人数の多い場所では、使おうと思ったら水が切れていた、とならないよう、1日に何度も補充が必要です。
浄水型には水道水を補充する給水タンクというものがあります。水あかが付いたり、カビが生えてしまうとウォーターサーバー内に入ってしまうため、家庭で給水タンクのお手入れが必要です。宅配型は工場内で衛生的に生産された水ボトルを使用するため、お手入れが必要な吸水タンクはありません。
浄水型ウォーターサーバーは、浄水器なので、フィルター交換が必要です。1日何Lの使用と決められた容量を守り、決められた頻度でフィルター交換を行いましょう。フィルター交換を行わないと、塩素や不純物を取り除く浄水性能が落ちたり、フィルターに蓄積した不純物によって、雑菌が繁殖しやすい状態になる可能性があります。
浄水型ウォーターサーバーの契約期間は、ほとんどが2年~5年ほどです。一度導入したら使い続けなければならないため、浄水の味に満足できそうかどうか、使い勝手はどうか、また今後の引っ越しや家族構成が変わる可能性なども考慮して検討しましょう。
宅配型ウォーターサーバーのメリットは、災害時にも水ボトルのストックがあるため備蓄水も兼ねることができることです。浄水型の場合は、水道水を補充するため、断水になると災害時は使えません。また、停電時は電気がストップすると使えないものが多いです。災害時のことも考えると宅配水型がおすすめと言えます。
宅配型ウォーターサーバーとの1番の違いは、「水の種類」です。水の種類が違うため「おいしさ」が違います。おいしい水をボトルで宅配するのが宅配型ウォーターサーバーのため、主な特徴は「おいしい水が飲める・ストックが備蓄になる・購入した水ボトルの分だけ料金がかかる」といった点です。さらに軟水で、製造工程で加熱殺菌済みであれば赤ちゃんのミルク作りにも安心です。
おいしい水が飲みたい場合は宅配型の中でも天然水サーバーを、コスパ重視で定額で冷温水サーバーを使いたい場合は浄水サーバーが選択できるでしょう。
浄水型ウォーターサーバーは定額・安価が特徴ですが、かかる費用を見ていきましょう。
多くの浄水型ウォーターサーバーは初期費用は不要、月額料金は3,300円のものが多いようです。いくつか例を見てみましょう。
月額費用 | 初期費用 | 解約時違約金等 | |
---|---|---|---|
E社 | 3,300円 | 0円 | 1年未満22,000円、2年未満16,500円、3年未満11,000円 |
H社 | 3,300円 | 0円 | 2年未満16,500円 |
L社 | 2,680円 | 3,300円 | 3年未満30,000円、4年未満20,000円、5年未満10,000円 |
W社 | 2,200円~8,250円 | 0円~9,900円 | 1年未満6,600円 |
契約期間が1年~5年と長く、また期間内に解約した際にかかる違約金などの金額も比較的高額となるため、合わせて掲載しています。月額料金の安さだけで選ぶと、結果的に高くなる可能性があるため慎重に選ぶことをおすすめします。
水道代は地域と使用量により異なりますが、おおよそ1リットルあたり0.24円と言われています。例えば1日3L、1か月90L使用した場合、月の水道代は21.6円です。
電気代について、上記と同じメーカーで各ホームページに記載の情報を調べてみました。いずれも電気代の単価は27円/kWhで算出した場合の料金です。複数機種取り扱うメーカーは、他社と同等性能のもので比較しています。
なお、H社は単価19.91円という2019年以前の電気代単価で算出した電気代が掲載されていたため、他と揃えるため27円に換算し直しています。E社は約360円~という記載がありましたが、使用条件や単価の記載がないため、比較できる正確な数値ではありません。電気代表記を見る時は、1日何回何Lの水を使用した時の電気代で、単価はいくらで算出されているかよく確認しましょう。
通常モード | エコモード | |
---|---|---|
E社 | 不明 | 不明 |
H社 | 記載なし | 645円 |
L社 | 624円 | 500円 |
W社 | 記載なし | 462円 |
同じ会社の例で、カートリッジの交換頻度と費用を見てみましょう。メーカーにより使用量の目安が大きく異なり、またフィルターの追加購入のできる・できないも異なる状況です。使用量の目安がご自身の使い方と合っているか事前に確認しましょう。
使用量目安 | 交換頻度 | 費用 | 追加購入 | |
---|---|---|---|---|
E社 | 1日3.3L | 32週毎に1回 | 無料 | できない |
H社 | 1日10L | 6か月に1回 | 無料 | できる |
L社 | 1日3L | 6か月に1回 | 無料 | できる |
W社 | 1日14L | 6か月に1回 | 無料 | 不明 |
浄水型ウォーターサーバーは、給水タンクを2~3日に一度、水道水を捨てて、清潔なスポンジを使用して中性洗剤でのお手入れが必要とされています。カビなどの原因となりますので、忘れずに実施しましょう。
RO水とは、水道水などを逆浸透膜(RO膜)でろ過した水のことです。RO水を使用した宅配型ウォーターサーバーと、一般的な浄水型ウォーターサーバーは異なります。RO水と浄水は、いずれも水道水などをろ過している点で似た印象を受けるかもしれませんが、RO膜は海水の淡水化や、半導体の洗浄用水に使われる技術で、水分子のみの水(H2O)を作ります。一般的な浄水型ウォーターサーバーに使用されている活性炭や中空糸膜とは、ろ過能力が大きく異なります。
浄水型ウォーターサーバーには、水道直結型と、水道水補充型の2種類があります。水道直結型は、水道管とサーバーをつなぐ設置工事が必要です。工事が可能な水道設備かどうか、メーカーによる事前確認を受けましょう。補充型は、水道水を利用者が容器に補充する形です。工事不要で設置できるため、補充型の方が多いです。
浄水型ウォーターサーバーを検討していたけれど、「やっぱりおいしい天然水が飲みたい」という方には、宅配型ウォーターサーバーのマーキュロップをおすすめします。マーキュロップの天然水は、富士山麓の標高日本一の水源から汲み上げた、まろやかでおいしい軟水です。
【おすすめポイント】
・おいしい富士山の天然水が飲める
・水の品質は、食品衛生法に従い自社工場で管理されている
・ウォーターサーバーも定期メンテナンスを年1回を基準に無料で実施
・配送本数やサイクルの変更が可能
・天然水のストックで使いながら備蓄できる
・契約期間は6か月のため始めやすい
関連ページ:ウォーターサーバーの値段は月額いくら?世帯別の月額料金とは|ペットボトルや水との比較や世帯別おすすめウォーターサーバーも紹介
天然水のおいしさで選ばれるマーキュロップの中から、おすすめのウォーターサーバーを人気順に紹介します。
●人気No.1 シタカラ
・ボトル交換がラクな下置き
・カラーはマットホワイトとマットブラック
・再加熱機能やエコ機能も人気
●人気No.2 スリム
・ボトル上置きで使い勝手もシンプル
・停電時も取水できるので安心
・ボディ幅がスリムな約28cm
●人気No.3 スリム卓上
・キッチンカウンターに置ける卓上
・エコモード、ナイトモードで省エネが可能
・幅約27cm、高さ約46cmでコンパクト
画像は左から順です。デザインや下置きで選びたい場合はシタカラがおすすめです。とくにウォーターサーバーにこだわりはなく、おいしい天然水が飲みたい場合は、月額あんしんサポート料がお得なスリムもおすすめです。
ここまで浄水型ウォーターサーバーのメリット・デメリットを詳しく見てきました。水道水を浄水して冷水・温水を使えるため、初期費用や月額料金が安価なメリットがあります。しかし、契約期間が長く解約しづらいなどのデメリットもあります。水質や味にこだわる方には、やはりおいしい水が飲める、宅配型ウォーターサーバーの天然水がおすすめです。比較検討の参考になれば幸いです。
※浄水型ウォーターサーバーの各社に関する記載は2023年10月31日時点のホームページを調べた情報です。
【この記事の執筆】マーキュロップ編集部
この記事は、株式会社マーキュロップの編集部が監修しており、ウォーターサーバーについて役に立つ情報発信を目指しています。
環境にやさしいリターナブルボトルで、おいしい富士山の天然水をお届けしています。
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