投稿日:2024.11.26 はじめてのウォーターサーバー選び
pHとは、水が酸性、中性、アルカリ性のどれに当たるかを示すものです。飲料水のpHは、水に溶け込む物質や環境条件によって異なり、味や健康への影響も関係します。本記事では、pHの基本情報から、水の種類によるpHの違い、また弱アルカリ性の水やアルカリイオン水のメリットや注意点まで、わかりやすく解説します。水選びの参考に、ぜひお役立てください。
【目次】開く閉じる
水によってpHが違うのはなぜ?
硬水・軟水との関係はあるの?
アルカリ性の水の種類
アルカリ天然水
アルカリイオン水
アルカリ天然水とアルカリイオン水の違い
アルカリ性の水のメリット
体内のpHバランスをサポート
胃腸の調子を整える
アルカリ性の水のデメリット
科学的根拠の不足
慣れない人には飲みづらい場合がある
アルカリ性の水を使用するときの注意
pH値の低いものから少しずつ飲む
薬を飲むときには使わない
ウォーターサーバーならマーキュロップ
pHとは、水溶液が酸性・中性・アルカリ性のどれに当たるかを示す指標です。pH7が中性、pH7未満が酸性で、レモン汁や酢など酸味があります。pH7を越えるものがアルカリ性で、石鹸水など苦みがあります。
水によってpHが異なる理由は、主に水に溶け込んでいる物質や環境条件によるものです。水には、水分子であるH₂Oだけでなく、様々な物質が溶け込んでいます。それらが水のpHを酸性やアルカリ性に特徴づけます。以下に、水のpHに影響を与える主なものを説明します。
・酸性にするもの
二酸化炭素、酸性鉱物(硫黄や鉄分など)など
・アルカリ性にするもの
ミネラル(カルシウム、マグネシウムなど)、炭酸塩など
水道水は中性であるpH7前後に調整されています。ミネラルウォーターは天然水の採水地での特性が出るため、幅広いpHがあります。
pHと軟水・硬水には直接的な関係はありませんが、水の性質に影響を与える点で間接的な関連があります。
日本での一般的な分類では、水の硬度は、100mg以上が硬水、100mg未満が軟水です。硬度の数値は、カルシウムやマグネシウムの量が増えるほど高くなり硬水となり、少ないほど数値が低く軟水になります。
pHと硬度は、それぞれ別の性質ですが、硬度を決めるミネラル成分が、pHにも影響を与える場合があります。
硬水の傾向
硬水にはカルシウムや炭酸水素イオンが多く含まれることがあり、これらがアルカリ性の傾向を持つ場合があります。pH7~8程度のアルカリ性の硬水が多いです。
軟水の傾向
軟水はミネラル成分が少ないため、アルカリ性になりづらい傾向があります。日本の軟水は中性のものが多いです。
関連記事:ウォーターサーバーは硬水と軟水どちらがおすすめ?違いやメリット・デメリットを解説
アルカリ性の水の種類として、自然の状態でアルカリ・弱アルカリ傾向を持つアルカリ天然水と、人工的に調整されたアルカリイオン水の2種類について説明します。
アルカリ天然水とは、天然の状態でアルカリ性の性質を持った水で、地下水や湧き水などがあります。
特徴:
・「天然水」のため、ミネラル成分が自然に溶け込んでおり、人工的な処理をしていない点が特徴です。
・採水地によって味や含有成分が異なります。
・日本国内では硬度が低い軟水のアルカリ天然水が多く、日本人の味覚に合いやすい傾向があります。
アルカリ天然水、中でも硬度7.6~8.2程度の弱アルカリ性の天然水のメリットは、まろやかな味わいで、健康にもよい印象があることです。体内のpHバランスは弱アルカリ性で成り立っており、弱アルカリ性の天然水は、身体にも吸収されやすく、水分補給に適していると言えます。また、天然のミネラルも含まれているため、ミネラル補給にも役立ちます。マーキュロップ「富士山の天然水」はpH8.1の弱アルカリ性の天然水です。天然ミネラルがバランスよく含まれ、まろやかでおいしく、毎日の水分補給におすすめです。
アルカリイオン水とは、水を電気分解して作られた水で、pH値が8~10程度になります。
特徴:
・家庭用アルカリイオン整水器を使用して作ることが一般的です。
・胃腸症状の改善や整腸作用があるなど、健康効果が期待されるとして販売されています。
・医療機器認定を受けた製品もあるようです。
1990年代初頭にはアルカリイオン水ブームがあり、多くの会社から整水器が販売されるようになりました。pH9~10のアルカリイオン水を毎日0.5~1Lほど飲むことで、胃もたれなどの「胃の不快感」をやわらげたり、胃腸の働きを助けるという効果がブームの理由だったようです。また、炊飯や料理などにも通常通り、使用できると言われています。
ただし、高すぎるpHや、体調の悪い時の飲用、赤ちゃんやお子様への利用は避けた方がよいでしょう。
アルカリ天然水とアルカリイオン水の違いは、主にどのように作られたか、天然か、人口的に製造されたか、という違いが大きいと言えます。
アルカリ天然水とは、自然由来で、採水された時点でpHがアルカリ性を示す水のことです。自然の地下水や湧き水が、地層を通過する過程で、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルが溶け込むことでアルカリ性や弱アルカリ性になります。通常pH7.5~8.5程度の範囲となります。市販されているアルカリ性や弱アルカリ性の天然水は、採水地や地質によって成分や味が異なります。弱アルカリ性は、身体にやさしく吸収されやすいと言われています。
アルカリイオン水とは、人工的に生成されたアルカリ性の水で、電気分解を利用して作られます。電気分解することで水中の水素イオンが減少し、アルカリ性に傾きます。通常pH8~10程度ですが、調整可能です。家庭用のアルカリイオン整水器で作られる水や市販のアルカリイオン水が、これに当てはまります。電気分解の過程で生成される活性水素には抗酸化作用があるとされ、アルカリイオン水には、健康効果が期待されるとも言われています。
アルカリ性の水を飲むことのメリットについて見ていきましょう。水をこまめに飲み、適度に身体を動かすことが、体内の代謝を上げ、新陳代謝を促すなど健康効果があると言われます。ここでは「アルカリ性」に注目した場合のメリットについて見ていきましょう。
人の身体は弱アルカリ性(pH7.35~7.45)を保つことが理想とされています。アルカリ性や弱アルカリ性の水を飲むことで、酸性食品(肉、砂糖、加工食品など)やストレス、運動によって酸性に傾いた体内環境を調整する効果が期待されます。体の酸性化が進むと、疲労感や体調不良につながる可能性があると言われていますが、アルカリ性の水を飲むことで、緩和できると考えられています。水分補給の量として推奨されている1日1.2リットル程度が良いでしょう。
アルカリ性の水、特にアルカリイオン水は胃酸過多を和らげ、胃もたれや胸やけを軽減する効果が期待されると言います。日本ではアルカリイオン水が、胃腸の不快感(消化不良、軽い下痢など)を改善する医療効果が認められているという研究結果も発表されています。個別のアルカリイオン生成器の性能などによっても変わるため、もし機器の購入を検討する場合は、メーカーのHPなどで詳細をよく確認しましょう。
アルカリ性の水には健康や美容面でメリットがある一方、デメリットも存在します。また、薬やサプリメントではなくあくまでも「水」であることを理解しておきましょう。
体内のpHバランスや抗酸化作用など、一部の効果については科学的証拠が十分でないものもあります。健康効果や即効性を期待した場合、実際に得られる効果が期待に届かないことがあるかもしれません。適度な水分補給と運動、バランスのよい食事による生活全体での健康維持を目指す方がおすすめとも言えます。
一部のアルカリ性水は独特の口当たりや風味を持つため、慣れていない人には飲みづらいと感じられることがあります。またお茶やコーヒーに使う場合に、本来の味わいを変えてしまう場合があります。続けて飲むものは、味が好みであることも大切にすると良いでしょう。
アルカリイオン水は天然のミネラルウォーターや水道水など、普通の水とは異なります。飲む量や使い方によっては、体に負担となってしまう可能性があるため、気をつけましょう。
アルカリイオン水を初めて飲む場合は、大量に飲むのではなく、pH値の低いものを少量から飲むようにしましょう。普段飲み慣れている水と比較してpH値が高すぎる場合は、身体に合わない可能性もあります。pH8.2くらいまでは通常の天然水でもみられる範囲のため問題ありませんが、pH8.5を超える場合は、1日にコップ1〜2杯程度から試す方がよいでしょう。また、pH10を超えるものはアルカリ度が高すぎ、飲用に適しませんので避けましょう。
薬を飲むときは、アルカリイオン水を使わないようにします。薬の成分に影響を与える可能性があるためです。また、赤ちゃんのミルク作りや、赤ちゃんの白湯、子どもに与えるのも避けましょう。
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pHは水の性質を知るひとつの要素であり、酸性、中性、アルカリ性によって特徴や用途が異なります。アルカリ性や弱アルカリ性の水は、体内のpHバランスを整える可能性がある一方で、過剰な摂取とならないよう注意が必要です。水を選ぶ際は、自身のライフスタイルや健康状態に合わせて選ぶことが大切です。マーキュロップの「富士山の天然水」は、弱アルカリ性で身体にやさしい天然水のため、毎日の水分補給におすすめです。冷水・温水の出るウォーターサーバーが、お茶やコーヒーなど様々な飲み物に活躍します。
【この記事の執筆】マーキュロップ編集部
この記事は、株式会社マーキュロップの編集部が監修しており、ウォーターサーバーについて役に立つ情報発信を目指しています。
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