更新日:2024.03.21 はじめてのウォーターサーバー選び
ウォーターサーバーは、健康や美容のためにおいしい水、ミネラルウォーターをたくさん飲む方に、使いやすいように作られています。冷蔵庫・洗濯機のように誰もが必要とする家電と言うよりは、食洗器やお掃除ロボットなどのように、暮らし方によってウォーターサーバーがおすすめな方と、そうでない方とが出てくる家電と言えるのではないでしょうか。ウォーターサーバーを導入したけれどやめてしまった理由を見ながら、どんな方にウォーターサーバーがおすすめか、見ていきましょう。
【目次】開く閉じる
ウォーターサーバーをやめた8つの理由とは?
ランニングコストがかかる
ボトル交換が重くて手間
注文ノルマが消費しきれない
部屋のインテリアに合わなかった
サーバーが邪魔だった
メンテナンスが面倒
子どもやペットが気にかかる
無駄遣いしてしまう
ウォーターサーバーをおすすめする人・できない人
ウォーターサーバーの設置をおすすめする人
ウォーターサーバーの設置をおすすめしない人
失敗しないウォーターサーバーの選び方とは?
ウォーターサーバーのタイプ
水の種類・品質
ランニングコスト
搭載機能
ボトル交換方法
デザイン性とサイズ
契約期間と解約違約金の有無
メンテナンスサービスの有無
安全性
ウォーターサーバーなら”マーキュロップ”
ウォーターサーバーを導入後に、使用をやめてしまう人が一定数います。日本宅配水&サーバー協会によると、2022年の調査でウォーターサーバーの自宅での利用率は10%。2021年の調査に「以前は利用していたが今は利用していない」の項目があり、全体の7%となっています。つまり17%の方が利用経験があるのに、7%の方が現在は使用していない状況です。やめてしまう理由は何でしょうか?原因や対処法とともに詳しく見ていきます。
参考:日本宅配水&サーバー協会 水分補給に関するアンケート結果(2022年)
やめた理由の一つに、「思ったよりランニングコストがかかるから」という理由が見られますが、これには原因があると考えています。
ウォーターサーバーの月平均利用本数は4本(48L)です。最低利用本数としては月2本(24L)から利用できます。2人暮らしで3本、3人暮らしで4本、4人暮らしで5本くらいが平均的です。「思ったよりランニングコストがかかる」となるのは、月2本の月額料金が強調されすぎているから、ではないかと思います。比較サイトでは、ほとんど月2本の料金表示がなされています。ショッピングモールなどのイベントでも、月2本の料金が説明されることが多いようです。
【対処法】実際には3~5本利用する場合が多いので、いくらになるか、ご利用人数から目途を立てておくことをおすすめします。料金シミュレーションが参考になります。
ウォーターサーバーの水は12Lなど大容量のボトルで宅配されるため、ペットボトルを買って運ぶ手間がなく便利です。ただし大容量であるためにボトルを持ち上げて交換する動作を、重く手間に感じる場合があります。
【対処法】ボトルを持ち上げる必要のない、「下置きタイプ」のウォーターサーバーがおすすめです。マーキュロップでも新規申し込みの6~7割の方が「シタカラ」を選ばれています。
月4本以上の水を利用して「思ったよりコストがかかってしまう」という方がいる一方で、「月2本を消費しきれない」という方がいます。そもそも水を飲む習慣がなかったという方、海外暮らしには必須だったけれど日本は水道水が飲めるからいらないという方、仕事で外出が多く1人暮らしにはいらなかったという方、消費しきれない背景は様々です。
【対処法】ウォーターサーバーはミネラルウォーターを飲む習慣のある方におすすめします。健康のために、水は1日1.2リットル飲む必要があると言われています。
参考:専門家に聞く 水と健康づくり
ウォーターサーバーは、設置場所やデザインによっては部屋のインテリアや雰囲気に合わないと感じることがあります。特にスペースの制約や他の家具・家電とのバランスが難しい場合には、インテリアとのマッチングに不満を感じることがあります。インテリアに合わせるためには、ウォーターサーバーのデザインや色合いに注意が必要です。シンプルでスタイリッシュなデザインのウォーターサーバーを選ぶことで、部屋の雰囲気を壊さずに設置することができます。リビングよりはキッチン周辺の方が比較的合いやすく、また角のスペースや目立たない場所に設置する方法もあります。こだわりのある方は、グッドデザイン賞受賞のウォーターサーバーなど、デザインのよいサーバーを選ぶのもよいでしょう。
ウォーターサーバーが、部屋の使い勝手や動線を妨げることがあります。特に、日本の家の狭いスペースや通り道に設置した場合、移動や作業の邪魔になることがあります。部屋の形や家具の配置を考慮して、ウォーターサーバーが使いやすい場所に設置しましょう。また、動線を妨げないように、通り道や出入り口から少し離れた場所、壁際や家具の間、部屋の隅に設置することもポイントです。
ウォーターサーバーを選ぶ際に、できるだけスリムなタイプを選ぶのもおすすめです。通常のウォーターサーバーは幅30cm以上が多いですが、スリムタイプは27cm、28cm程度のものがあります。また、台やラックの上に設置する卓上タイプのウォーターサーバーを選ぶのも1つの方法です。高さが通常の床置きタイプの半分程度、部屋の床面積を使わないため、動線の妨げになりにくいと言えます。
ウォーターサーバーは定期的なメンテナンスが必要です。衛生的に保つために清掃などは利用者が行います。また、定期的に熱水を循環させるクリーニングを自分で行わなければならないウォーターサーバーもあります。
楽して衛生的にウォーターサーバーを使うには、メーカーによる定期メンテナンスが無料対応のものを選ぶと、デメリットは解消できます。部品単位に本体を分解洗浄されているため、品質面でも安心です。
小さな子どもや好奇心旺盛なペットがいる家庭では、水の出るウォーターサーバーで遊んでしまう可能性があります。子どもやペットの安全を考慮し、あらかじめ対策することをおすすめします。具体的には、冷水にチャイルドロックが付いているウォーターサーバーを選ぶことや、卓上タイプのウォーターサーバーを高い位置に設置するなどの方法があります。
マーキュロップのSlim(床置き型)と、SlimS(卓上型)はどちらもチャイルドロックを冷水にも付けることができます。
ウォーターサーバーは、コストはかかるものの、温水も冷水もすぐに使えて便利です。お湯を沸かす手間や時間も不要で、お茶やコーヒー、これまで購入していたジュースを買う必要もありません。ジュースの代わりに水を飲むようになれば健康面でのメリットも大きいでしょう。
ただ、何にでもウォーターサーバーの水を使うと無駄遣いと感じられてしまう可能性はあります。例えば月に4本までなど利用本数を決めるか、用途を「飲み水のみ、料理以外」と決めて使うのもよいでしょう。
暮らし方や食への意識、健康のための水分補給については人によって様々です。ウォーターサーバーは全体的に商品満足度の高い家電で「もう20年使っています、手放せません」という愛用者も多いですが、いざ使ってみたら代わりのペットボトルや浄水器などで十分足りるという方もいます。
ウォーターサーバーは、このような方におすすめです。
・ミネラルウォーターを買っている
普段から「おいしい水」を買って飲んでいる方に
・健康や美容に気を付けている
1日1.2リットル以上の水を飲んでいる又は飲みたい方に
・冷水とお湯を手軽に使いたい
お茶やコーヒーを入れたり、冷水と混ぜて白湯も簡単
関連ページ:白湯はウォーターサーバーで手軽に作れる!期待できる効果やお湯との違いについても解説
・災害時に備えて水のストックが欲しい
水は常に1~2本備蓄を
関連ページ:地震・停電時でも使用できる!災害時に役立つウォーターサーバーの選び方
・赤ちゃん、子どものいる家庭
ミルク作りや離乳食、子どもが自分で水を飲むなど活躍
逆にあまりおすすめしない方についても、念のため見ていきましょう。
・水を飲まない方
ウォーターサーバーはおいしい水を飲むためのもの
・水道水で十分と言う方
料金が高く感じられ、無駄遣いと思われてしまうようです
・ほとんど家にいない方
消費しきれない、ということにつながりやすくなります
・設置スペースを確保できない方
ウォーターサーバーにはある程度のスペースが必要です
関連ページ:ウォーターサーバーのサイズ比較!置き場所別おすすめのウォーターサーバーも紹介
ウォーターサーバーにもいくつか種類があり、水やランニングコスト、契約期間など内容も様々です。ここからはウォーターサーバーの選び方について見ていきます。
ウォーターサーバーと言えば、ミネラルウォーター・天然水が届くものが現在5割以上を占めていますが、2021年頃から一部、浄水器とウォーターサーバーを組み合わせたタイプなども出てきています。
従来の「ミネラルウォーター、おいしい水」を定期的に宅配するコンセプトのウォーターサーバーが宅配型です。おおよそ12L前後の容量のボトルに、工場で水を充填し、宅配されます。宅配型ウォーターサーバーは現在480万台以上と設置台数も多く出ている製品のため、商品開発も行われており、デザインの違いや、エコ機能など、使いたいイメージや欲しい機能で、ラインナップも選べます。
コスト重視で冷水・温水を使いたい場合などに、浄水型ウォーターサーバーと言う選択肢があります。浄水型ウォーターサーバーは、給水タンクに使う人が水道水を補充して使うことで、浄水が出てくる機械です。従来の浄水器は、入れた水の温度のまま出てくるものでしたが、浄水型ウォーターサーバーは、温水・冷水の機能が使えるようになった浄水器と言えます。
関連ページ:浄水型ウォーターサーバーのメリット・デメリットは?費用やQ&Aを紹介
浄水型ウォーターサーバーも含めると、現在ウォーターサーバーで選べる水の種類は主に3種類あると言えます。
●浄水
水道水を補充し、設置されたウォーターサーバー内で浄水にします。これまで水道水や、蛇口に取り付けるような簡易タイプの浄水器の水を飲んでいた方には、浄水型ウォーターサーバーも選択肢に入るかと思います。
●RO水
RO水とは、水道水などを逆浸透膜(RO膜)でろ過した水のことです。宅配型の中でも、比較的安価に利用できます。ミネラルを人工添加したものもあり、浄水とは味に差があるため、浄水では満足できないけれど価格も重視する方はRO水が検討できます。
●天然水
天然水とは、特定の水源から汲み上げた地下水を原水とする水のことです。限られた処理だけを行った、ミネラルを含む水のことを「ナチュラルミネラルウォーター」と言い、成分表示の品名欄に「ナチュラルミネラルウォーター」と表記できるものが天然水です。おいしい水を飲みたい方には天然水がおすすめです。
ウォーターサーバーのランニングコストとしては、以下の3点が挙げられます。
①水代(配送料込みの場合が多い)
②あんしんサポート料、レンタル料など月額費用
③電気代
電気代については以下の記事に詳しく説明しています。
参考ページ:ウォーターサーバーの電気代は高い?月額費用の目安と電気代を節約するポイントを解説
ほとんどのウォーターサーバーには契約期間があり、期間内に解約する場合には違約金が発生します。平均的には契約期間は2~3年、違約金は15,000円前後のメーカーが多いです。
一部、契約期間の短いメーカーもあり、例えばマーキュロップの場合、契約期間は6か月間、違約金は5,000円と比較的安価で始めやすい設定です。
ウォーターサーバーの基本機能は、冷水と温水が出る機能です。その他、以下のような機能を持つウォーターサーバーがあります。
・再加熱機能
・エコ機能
・自動エコ機能
・停電時取水機能
コーヒーなどは通常の温水で利用できますが、紅茶やカップスープを熱いお湯で作りたい場合などに、再加熱機能が役立ちます。エコ機能は、温水の温度を低めの設定に切り替えて節電する機能ですが、手動で自分で設定し解除するものと、暗くなったら自動的にエコ運転に切り替わるものがあります。
参考ページ:エコモード機能付きのおすすめウォーターサーバー3選
停電時も常温の水が出る機能があると、万が一の時にも安心です。別売りの非常用コックを用意しているメーカーもあります。
ウォーターサーバーは12Lほどの水を飲み切るたびに、ボトル交換の作業があるため、上部にボトルを置くタイプか、下部にボトルをセットできるタイプかで、重さの負担と手間が変わります。上置きタイプも慣れると女性でも難しい作業ではありませんが、下置きタイプは人気があります。
ウォーターサーバーは家庭のインテリアに影響を与えるため、自宅に合ったデザイン性の高い製品を選ぶと良いでしょう。また、設置するスペースのサイズや配置にも配慮する必要があります。まず、デザイン性については、自宅のインテリアに合わせやすいシンプルでスタイリッシュなデザインのウォーターサーバーを選ぶことで、部屋の雰囲気を損なうことなく設置することができます。グッドデザイン賞受賞のウォーターサーバーから選ぶのもよいでしょう。次に、サイズについては、設置する場所のスペースに合わせて選ぶことが重要です。キッチンやリビングなど、設置場所によってはコンパクトなサイズのウォーターサーバーが適している場合もあります。また、高さや幅、奥行きなども考慮して、設置スペースに問題がないか確認しましょう。
多くのウォーターサーバーメーカーは、2~5年の契約をする仕組みです。契約期間が長いほど月額料金が安くなることが一般的ですが、生活スタイルや環境の変化などで解約したい場合には、解約違約金が発生します。月額料金だけでなく、解約違約金の金額や条件をよく確認し、適切な判断を行うことが大切です。
マーキュロップは契約期間は6か月と短く、違約金も5,000円のため、始めやすい内容です。
ウォーターサーバーを選ぶ際には、メーカーによるメンテナンスサービスの有無や内容が重要です。メーカーによる分解洗浄を行う定期的なサービスがあるものが安心と言えます。1年~2年に一度、定期メンテナンスを実施しているメーカーを選びましょう。また洗浄液を流すだけではメンテナンスとは言えません。部品単位に分解し、消耗部品も交換し、機械として再度検品して出荷されているメーカーがおすすめです。
衛生面に加えて、安全性の観点からウォーターサーバーを選ぶことも大事です。食品としてHACCP(国際的な品質管理手法)に沿った品質管理の行われた工場で生産されている水であること、また機械は電気製品として安全基準を満たしていること、取り扱いメーカーが信頼できることなどです。フリマサイトやリサイクルショップ、ECモールで海外輸入品なども見かける場合がありますが、メーカー以外から購入するのは避けた方がよいでしょう。
・おいしい天然水
マーキュロップの水は、自然のままのおいしさを生かした富士山の天然水。ナチュラルミネラルウォーターと表記できるおいしい水です。シリカやバナジウムなど、ミネラルのバランスがよく、ほんのり甘みの感じられる軟水です。
・定期メンテナンスが無料
年に一度を基準に、メンテナンスを実施するため、無料で本体を交換します。国内のメンテナンスセンターで本体は分解して洗浄殺菌、基準に従い検査を経て再製品化されるため環境にもやさしく、衛生的に継続できます。
・各種機能を備えたウォーターサーバー
ウォーターサーバーは3種類、上置き・下置きタイプや、エコ機能・自動エコ機能付きのもの、再加熱機能付き、停電時も取水できるものなど、お好みでお選びいただけます。
ここまでウォーターサーバーをやめた理由から、対処法、失敗しないための選び方、おすすめする人などを見てきました。ウォーターサーバーを導入する際には、どのくらいの量を使い、料金はいくらか、目安を確認のうえ申し込みましょう。水の種類やウォーターサーバーの機能、メンテナンスの有無なども、継続して使いたいと思えるかどうかに関わってきます。ウォーターサーバーは健康のために水を飲む習慣をつけるのにも役立ちます。
【この記事の執筆】岡本 彩
株式会社マーキュロップ 経営企画室 室長
一般社団法人日本宅配水&サーバー協会 市場調査委員会 座長
宣伝・広報を中心に、お客様や社内外の皆様とともに、持続可能な成長を目指しています。
協会ではウォーターサーバー業界の健全な普及・拡大のために市場調査を担当しています。
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