更新日:2024.08.08 はじめてのウォーターサーバー選び
冷たい水ではなく、常温の水や白湯を好む方が一定数います。健康志向の方に多く、健康や美容のために身体に負担の少ない常温の水や、白湯を飲みたいという方にも、ウォーターサーバーは活用できます。このページでは、常温の水とウォーターサーバーについて説明していきます。
【目次】開く閉じる
常温で出るウォーターサーバーのメリットとは?
胃腸への負担が少ない
ダイエット効果
水本来の味が感じられやすい
薬の服用に使える
常温で出るウォーターサーバーの選び方
常温が出るのは天然水サーバーだけ!
弱冷水モードのついたウォーターサーバーを選ぶ
月額費用で選ぶ
クリーニング機能があるかどうか
水の温度調整
常温水が出るウォーターサーバーの種類
常温水機能付きウォーターサーバーはおすすめできない?
常温水・白湯を作りやすいウォーターサーバー
ウォーターサーバーの常温水で気になるポイント
衛生面は大丈夫?電源は抜いてもいい?
常温水が飲めるウォーターサーバーを利用する際の注意点
開封後は早めに飲み切る
メーカーのメンテナンスを受ける
サーバーの電源は抜かない
ウォーターサーバーならマーキュロップ
ウォーターサーバーから常温の水が飲めるメリットについて見ていきましょう。普段から、身体にやさしい常温の水を好んで飲んでいる方には、ウォーターサーバーの冷水は冷たく感じられる場合があるようです。常温の水や白湯の良さについて説明します。
常温の水は、冷たい水と比較して、胃腸への負担が少ないと言います。まず、冷たい水を飲むと、体温と水温の差が生じます。この差を調節するために、体内のエネルギーが消費されるため、胃腸にわずかですが一時的な負担がかかると言われています。一方、常温の水は体温との差が少ないため、体内のエネルギーを消費する必要がなく、胃腸への負担が少ないとされています。その意味では、常温よりも少し温かい白湯は、より身体にやさしく水分補給ができると言えます。
常温の水を飲むことがダイエット効果につながるという考え方はありますが、その効果は限定的です。飲み物を選ぶ時に、ペットボトル入りのジュースや清涼飲料と異なり、常温水やミネラルウォーターを選ぶと、糖質やカロリーが含まれません。他の飲み物ではなく、基本は水を選ぶことで、余分なカロリー摂取を抑えらるという意味では、ダイエットにもつながると言えます。健康を意識している方にとって、常温水は良い選択肢となるでしょう。
また常温水よりも白湯を飲む方が、胃腸が温まり、消化力が高まるという考え方は、古くから伝わる健康法の一つです。白湯は体を温める働きがあり、内蔵を温めることで基礎代謝が上がり、脂肪燃焼が促進されるとされています。
関連ページ:白湯はウォーターサーバーで手軽に作れる!期待できる効果やお湯との違いについても解説
常温は、味や香りがよく感じられるという特徴もあります。冷たい水は口の中が冷えてしまい、味や香りの感覚が鈍くなることがありますが、常温の水は、水の本来の味や香りを楽しむことができます。
天然水など味と品質のよい水を選んでいる方は、常温や白湯を好む方が多いようです。天然のミネラルのバランスが作り出す自然本来の味わい、天然水の甘み、まろやかさが感じられます。
薬の服用には、常温(20~35℃)の水が適していると言います。ミネラルウォーターを冷蔵庫で保管するため、冷水で飲む方が多いかもしれませんが、冷たい水は胃を刺激し、薬の溶けにくさや吸収が悪くなる可能性があります。できれば常温で、さらに薬を完全に溶かし吸収を良くすために、十分な量のコップ1杯200mlの水で飲むことが推奨されています。
冷水ではなく、常温の水が出るウォーターサーバーはあるのでしょうか?常温水が出るウォーターサーバーについて紹介します。
常温水が出るウォーターサーバーはごく一部です。特にRO水には常温水の機能の付いたウォーターサーバーはなく、天然水と一部の浄水型のみ、常温水の機能付きウォーターサーバーがあるようです。
ただし常温水は室温の影響を受けるため、その温度は一定ではなく、室温にともない、夏はぬるく、冬は冷たくなります。どちらかというと夏はやや冷たく、冬はやや温かめの常温水を飲みたいというニーズの方が多いため、常温水の機能は実質ニーズが多くないと言えるでしょう。ウォーターサーバーには、冷水と温水の機能があるため、2つの温度を好みに応じて混ぜることで、やや冷たい常温、ぬるめの常温、白湯など、様々な温度の水を作ることができます。
冷水の温度帯が1種類のウォーターサーバーがほとんどですが、中には冷水の温度帯が2種類あり、通常の冷水と弱冷水のモードのあるウォーターサーバーがあります。普通の冷水では冷たすぎるので、少しだけ冷えた水が飲みたいという方には、弱冷水の機能が役立つかもしれません。
ただし、こちらもニーズは少なく、弱冷水の機能を備えたウォーターサーバーはごくわずかです。
常温や弱冷水など、多機能なウォーターサーバーは、初回金、レンタル料、月額のあんしんサポート料などが高めとなる傾向があります。
どのウォーターサーバーにも、冷水と温水の基本機能は付属しています。場合によっては、常温水の機能を優先するよりも、冷水と温水から好みの温度を作ることを前提に、水の種類にこだわる方が良いかもしれません。水の種類は味に大きく影響するため、継続して使用する際の満足度に関わります。
ウォーターサーバーにかかる主な費用
・水代
・レンタル料やあんしんサポート料
・メンテナンス料
・解約時の違約金(契約期間内で解約の場合)
費用で選ぶ際は、月額費用に加えて、数年に一度のメンテナンス費用、契約期間と期間内に解約する場合の違約金までを確認しておくことをおすすめします。
常温水の出るウォーターサーバーは、冷・温水のウォーターサーバーよりも、衛生面に気を遣いたいため、クリーニング機能やメンテナンスサービスのあるものを選びましょう。
主な機能はこちらです。
・紫外線によりタンク内を殺菌するUV殺菌機能
・サーバー内に入る空気をきれいにするフィルター機能
・熱水を循環させて内部を殺菌するクリーン機能
・メーカーによる分解洗浄を行う定期メンテナンス
常温しか出ないウォーターサーバーではやはり活用の幅が狭くなるため、お茶やコーヒーに対応した温水と、冷水も使える方が便利です。温水には何段階かあり、通常の温水モードの他に、カップ麺にも対応した再加熱モード、またエコモードなどの名前で少しぬるい温度設定が可能なタイプがあります。常温以外にも温度設定が選べると便利です。
常温水が出るウォーターサーバーは、ほとんどのメーカーに取り扱いがありません。常温水や白湯をウォーターサーバーで飲みたい場合は、常温水・弱冷水機能のあるウォーターサーバーを探すか、常温水や白湯を作りやすいウォーターサーバーを選ぶと良いでしょう。ウォーターサーバーの冷水と温水を混ぜる操作は簡単です。
常温水や弱冷水の機能のあるウォーターサーバーの中で、衛生面からもおすすめできるウォーターサーバーを探しましたが、該当がありませんでした。
常温という温度には、雑菌の繁殖など衛生上の問題が発生しやすい性質があります。一般的な水道水には塩素が含まれており、塩素には強い殺菌力があるため、常温でも安全な水を各家庭に届けられています。一方でウォーターサーバーは、空気に触れない状態で水ボトルを充填し、ウォーターサーバーで水を冷やしたり温めたりして雑菌が増殖しづらい温度に保つことで衛生的な状態を保っています。常温水や弱冷水が出るウォーターサーバーで、年に一度メーカーによるメンテナンスを実施しているなど、衛生的にもおすすめできるものは、見つけることができませんでした。
では、身体にやさしい常温水や白湯をウォーターサーバーで飲むにはどうしたらよいでしょうか。冷水と温水というウォーターサーバーならではの機能を活用し、好みの割合で混ぜて、欲しい温度の水を作ることをおすすめします。
説明を読むと手間がかかりそうですが、実際には温水レバーと冷水レバーを押すだけ、またはボタンを押すだけです。
「常温」といっても、欲しい温度は人それぞれ、白湯を好む方、ぬるめを好む方、少し冷たい方が良いという方など様々です。また季節や体調、一日のうちで飲むタイミングによっても、実際に飲みたい温度は異なります。
ここでは温度帯が3~4段階あり、常温水や白湯を作りやすいウォーターサーバーを、おすすめ商品として紹介します。
シタカラ(下置き型)
水の温度帯は4種類!ボトルを持ち上げずに交換できる下置き型、グッドデザイン賞受賞の人気商品です。水は、ナチュラルミネラルウォーター「富士山の天然水」が利用できます。
温水温度 標準:約81~93℃ エコモード:60~73℃ 再加熱:約91~97℃
冷水温度 約4~9℃
あんしんサポート料 1,100円/月
Slim S(スリム卓上)
カウンターに置ける卓上タイプ。水の温度帯は3種類。停電時も取水可能なため、災害備蓄用にも安心です。こちらも、まろやかでおいしい「富士山の天然水」です。
温水温度 標準:約80~90℃ エコモード:62~68℃
冷水温度 約4~10℃
あんしんサポート料 713円/月
常温水ウォーターサーバーで一番気になる点は衛生面です。食品衛生の観点から、雑菌が繁殖しやすい温度は20~40℃のため、この温度帯に長時間放置しないことが衛生対策の基本と言えます。常温水は、この温度帯に置くことになるため、衛生的なリスクは高くなります。ほとんどのウォーターサーバーが温水と冷水のいずれかの温度に設定されていますが、衛生状態を保つための設定です。
自分で常温の状態を作るために、冷水・温水の設定がなされているウォーターサーバーを電源を抜いて常温の状態を作ることは避けましょう。さらに詳しい注意点については下の章で説明しています。
このように課題のある常温水のウォーターサーバーですが、利用する際の注意点を見ていきましょう。
・開封後は早めに飲み切る
・メーカーのメンテナンスを受ける
・サーバーの電源は抜かない
こちらの注意点について詳しく説明します。
常温水を使う場合には、「開封後は早めに飲み切る」ようにしましょう。飲み切るまでの目安となる日数はメーカーにより異なりますが、冷温水のウォーターサーバーの場合は、おおよそ2週間と設定している場合が多いです。
ミネラルウォーターを含む多くの飲料には、「開封後は冷蔵庫で保管してください」と記載されています。ウォーターサーバーの水も、冷やすか加熱した温度によって、品質を保っています。常温のまま使う場合は、開封後は早めに飲み切り、ウォーターサーバーの日頃のお手入れも適切な頻度で行い、衛生を保ちましょう。
ウォーターサーバーは衛生的に使用するために、定期的に分解し洗浄殺菌するメンテナンスが必要です。1年以上の長期間使用する際には、必ず受けたいサービスです。メーカーにより1年に1度、2年に1度など決められた頻度で実施されるため、時期がきたら必ず受けるようにしましょう。また一部、メンテナンスの実施のないメーカーもありますので、申込前にメンテナンスの頻度と料金を確認しましょう。メンテナンス料は、月々の使用料に含まれるため無料という場合もあります。
どうしても常温の水が使いたいからと言って、冷水・温水のウォーターサーバーの電源を勝手に切り、強制的に常温にして利用するのは避けましょう。ウォーターサーバーは見えないところで衛生保持のための工夫が行われています。例えばUV LEDランプにより、冷水タンク内の水を殺菌しているサーバーなどは、電源を抜くことで、殺菌機能も無くなってしまいます。冷水の品質を保つための機能が損なわれ、さらに電源が抜かれて冷水が常温になると、品質保持の面で問題が起きる可能性があります。ウォーターサーバーの電源は入れた状態で使用することが定められているため、メーカーの保障も受けられなくなります。
おいしい天然水なら、マーキュロップのウォーターサーバーがおすすめです。
・富士山の天然水がおいしい!
・年に1度を基準としたメンテナンスが無料
・温度は冷水温水の2段階~4段階の機種あり
冷水・温水を基本とするため常温水は出ませんが、「スリム」は冷水・温水の2種類、「スリム卓上」はエコモードを含む3段階、「シタカラ」は、エコモードと再加熱モードを含む4段階の温度設定です。冷水と温水を混ぜて白湯づくりも簡単です。ウォーターサーバーなら、冬は温かめの白湯、夏は冷水や少しの温水を混ぜた常温水など、使いたい温度の水を手軽に入れられ便利です。
常温水や弱冷水の機能のあるウォーターサーバーの中で、衛生面からもおすすめできるウォーターサーバーを探しましたが、ご紹介できる製品がありませんでした。
このページでは、常温水の出るウォーターサーバーについては、選択肢が少ないこと、衛生面からあまりおすすめできないことを説明しました。ウォーターサーバーなら、冷水と温水を混ぜることで、常温の水や、少しぬるめ、温かい白湯など、温度調節も手軽にできます。おいしい水を好みの温度で使いたい方に、ウォーターサーバーはおすすめです。
【この記事の執筆】マーキュロップ編集部
この記事は、株式会社マーキュロップの編集部が監修しており、ウォーターサーバーについて役に立つ情報発信を目指しています。
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