投稿日:2024.10.30 はじめてのウォーターサーバー選び
日本の水道水は、世界でも珍しくそのまま飲める安全性が確保されています。しかし、近年は老朽化した水道管や残留塩素、異臭事故の影響もあり、水道水を敬遠する人も増えています。この記事では、日本の水道水の現状や安全面の課題を踏まえ、より安心して飲むための具体的な対策について詳しく紹介します。ウォーターサーバーや浄水器などの活用方法もあわせて解説し、家庭での飲み水選びの参考にしていただければ幸いです。
【目次】開く閉じる
水道水をそのまま飲まないほうが良いといわれる理由とは?
水道管の劣化等による懸念
水道水に残留する有害物質による懸念
独特の味やにおい
水道法とは?
水道水を安全に飲むには?
煮沸をする
浄水器を設置する
水道水の味に地域差はある?
水源の違い
住環境の違い
おいしく安全に水を飲む方法
ミネラルウォーターを買う
浄水器を使う
ウォーターサーバーを使う
ウォーターサーバーならマーキュロップ
水道水をそのまま飲んで良いかどうかは、住んでいる国や地域によって異なります。国土交通省によると、水道の水をそのまま飲める国は、日本を含めてわずか12か国。世界196か国中、わずか6%の国でしか、水道水をそのまま飲むことはできません。その日本でも、ミネラルウォーターの普及とともに、水道水を飲まない人が増えています。
水道水をそのまま飲まない方が良いといわれる理由は、水道管の劣化、水道水に残留する有害物質、味やにおいの問題が多いようです。
日本では高度経済成長期の1960~70年代に多くの建物や水道インフラが整備されました。この時期に設置された多くの水道管が、設計上の耐用年数である40年を同時期に迎えていると言います。毎年2万件を超える水道管からの漏水・破損事故が発生しており、また水道管の耐震化が進まず、大規模災害時には断水が長期化するリスクなども抱えていると言います。サビや腐食が進んだ場合、安全面や衛生面の懸念もあります。
2024年9月に東京都墨田区と港区の一部の地域で水道水に異臭を感じる事故がありました。浄水場から水が供給されるエリアの末端には水道管の行き止まりの場所があると言います。末端ではバブルが閉められており、その場所で水は滞留します。長期間放置された水からは塩素が抜け、異臭を発生させ、逆流したことが原因ではないかと考えられています。今後は再発防止のため停滞水の対策として、排水作業を拡充していくと報告されています。
参考:東京都水道局 水道水からの臭気の解消について(最終報)
水道水は安全基準に基づいて管理されていますが、いくつかの有害物質が微量で残る可能性はあり、これが健康リスクとなることもあります。以下に、一般的に懸念される有害物質とその影響について説明します。
1.塩素とトリハロメタン
水道水の消毒には主に塩素が使われており、これによって細菌やウイルスが除去されています。塩素は非常に有効な消毒剤ですが、水道水中の有機物と反応してトリハロメタンと呼ばれる副産物を生成することがあります。
2.農薬や化学物質
農業地域や工業地帯に近い水源では、農薬や工業化学物質が水に混入する可能性があります。これらの化学物質は地表水や浅い地下水に入り込み、水道水にも微量残留することがあると言います。PFASの問題もこれに該当します。
参考:水道水から検出されたPFAS(有機フッ素化合物)とは?健康への影響、家庭でできる対策を解説
水道水は独特な味やにおいが気になって、飲まないという方もいらっしゃるかもしれません。この独特な味やにおいは、水道水の消毒過程や水源の特性によって発生するもので、必ずしも有害ではありませんが、飲み水としての快適さに影響を与えることがあります。
・塩素
水道水は消毒のために塩素が添加されており、漂白剤のような匂いや苦味を生じることがあります。日本では塩素消毒が義務付けられているため、この味やにおいは避けられません。
・配管の劣化や錆
古い配管が原因で、水道水に金属のような味や匂いがつくことがあります。
・藻や有機物の影響
水源が河川や湖沼の場合、季節によっては水藻や有機物が水に含まれ、土や藻のような匂いが生じることがあると言います。
水道法は、安全で安定した水道水の供給を確保するための法律で、水質基準や設備管理、事業者の責任を規定しています。水質基準には、有害物質や細菌の基準が定められ、水道事業者はこれに基づいて定期的な水質検査を行う義務があります。また、浄水場や配管などの設備の設置・維持に関する規定も設けられ、配管の劣化や汚染を防止します。地方自治体や公営企業が主に水道事業を運営し、料金の設定には透明性が求められています。さらに、近年の水道法改正では、老朽化した水道インフラの改善や民間企業の参入を容易にするための規定が追加されました。災害対策も盛り込まれており、緊急時における水の供給や早期復旧のための体制を整備することが求められています。これにより、日本では多くの地域で安全な水道水が提供されていますが、インフラの老朽化や民営化に伴う課題も残っています。
水道水を、より安心して飲むためには、いくつかの対策が考えられます。以下に具体的な方法をあげます。
古くからある方法として、水道水を煮沸する方法があります。赤ちゃんのミルクづくりや白湯を与える場合にも、煮沸消毒が推奨されてきました。特に、水道水の消毒のために加えられている塩素は煮沸することで取り除くことができ、またトリハロメタンも10~15分ほどしっかりと沸騰させ続けることで取り除くことができます。ただし煮沸ではPFASのような化学物質を取り除くことはできないため、不安な場合は他の処理方法も併用するか、ミネラルウォーターを使うと良いでしょう。
水道水に含まれる残留塩素やトリハロメタン、鉛などの有害物質を取り除くために、家庭用の浄水器やフィルターを使用することも効果があります。塩素の匂いや味も軽減され、飲みやすくなります。フィルターの性能により、有害物質などの除去率は異なるため、フィルター性能を事前に確認し、また十分な効果を得るためにフィルターの交換期限は守りましょう。
水道水の味には地域差があります。これは主に水源の違いや処理方法の違い、また配管の状態などによります。例えば、旅行で訪れた自然豊かな地域で、蛇口から出る水道水が冷えていて、雑味が少なく、おいしく飲めた、などという経験はないでしょうか?また逆に都市圏に訪れたり引っ越した時に、水道水が生ぬるく、においも味も気になり飲めなかったという経験のある方も、いらっしゃるかもしれません。
水道水の原水となる、河川や湖沼の水質や衛生面は場所により異なります。また添加される塩素の量も、地域や浄水場により異なり、また原水の処理方法も異なります。これらが水道水の地域差を生みます。
水道水の味には、水源の違いが影響します。水道原水は主に、地下水、河川の水、ダム湖の水の3種類があります。富士山や北アルプス、霧島山周辺など粘土質の土壌では、地下水が浸透していく際に不純物が除去されやすく、地下水を水源としている場合は清浄な水が得られやすいと言えます。ただし農業地域では、農薬や肥料の影響を受けたり、工場地帯では排水や化学物質の影響を受けることもあります。河川の水は、広範囲に流れているため水源としてアクセスしやすいですが、天候や季節、気候の影響、工業廃水や農薬など周辺環境の影響を受けやすくなります。ダム湖の水は貯蔵できるため長期的な水を確保できますが、停滞しやすく藻類の発生や水質悪化が問題となる場合があります。浄水場では、それぞれ水源の違いに応じた浄水処理を行っています。
住環境の違いは水道水の味やにおいに影響を与えることがあります。マンションやアパートなどの集合住宅では、貯水タンクの状態が影響することもあります。タンクのメンテナンスが不十分だと水の品質が悪くなることがあります。また古い建物や地域では、水道管の劣化や腐食が進んでいる場合があり、これが味やにおいに悪影響を与えることがあります。ひどい場合には、水道からサビによる赤水が出るので、飲み水として使用できず、ウォーターサーバーを設置したというケースもあります。
おいしく安全に水を飲むには、どのような選択をしたらよいのでしょうか?特におすすめできる3つの方法を見ていきます。
おいしく安全な水を飲みたいときは、スーパーやコンビニ・自動販売機などで、ミネラルウォーターを購入するのが最も早いと言えます。最近はミネラルウォーターのラインアップも豊富なため、やさしい味わいの軟水から、シリカ水のような硬水まで、好みに合う味や成分のものを選択できます。水道水を使用しないため、残留塩素やカルキ臭などの問題とも無縁で、いつでもおいしい水を飲むことができます。
2つ目の方法が浄水器を使うことです。ただ、一口に浄水器と言っても蛇口に取り付けるだけの簡易的なものから、ポット型のもの、キッチンの下に機械や配管を設置する工事の伴うものまで様々です。水道水においしさを求めるなら、少なくとも活性炭と中空糸膜の両方のフィルターを使ったものがよさそうです。またフィルター交換も推奨される頻度で行うことも大切です。
3つ目の方法として、ウォーターサーバーを設置することもあげられます。天然水を使用したものであれば、ペットボトルのミネラルウォーターと同様に、好みにあうおいしい水を選ぶことが出来ます。最近は、水道水を自分で補充する「浄水」型のウォーターサーバーもあるため、水の種類や品質は、どの程度を求めるのか事前に決めて探し始めるとよいでしょう。月の換算で、数百円~千円程度の差であれば、おいしさや健康のため、天然ミネラルを取り入れられる点で、「天然水」をおすすめします。
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水道水は、適切に管理されることで安全が確保されていますが、味やにおい、老朽化の影響で飲み水として不安を感じる方もいます。日常的な対策として、浄水器の使用やウォーターサーバーの導入、煮沸消毒などを活用することが推奨されます。この記事が、よりおいしく、安全な飲み水選びの一助となれば幸いです。
【この記事の執筆】マーキュロップ編集部
この記事は、株式会社マーキュロップの編集部が監修しており、ウォーターサーバーについて役に立つ情報発信を目指しています。
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