専門家に聞く 新・水飲み習慣

「アクティブ・ドリンキング」のススメ病気知らずの体をめざす
"新・水飲み習慣"

人は一般に"喉の渇き"によって水分不足を感じますが、そのときすでに体内の水分量の1%を喪失し、血液粘度も高まっていると言われます。
喉が渇く前に飲む、攻めの水分補給「アクティブ・ドリンキング」を心がけましょう。

監修:医学博士 井上正子先生

1日約1.2ℓの水を
効果的に飲むには?

1日に必要な飲料水として1.2リットルの水を飲むのは、なかなか難しいと感じる人も多いのではないでしょうか。実は一度にたくさん飲むと、身体の水分量を一定に保つための生理作用により、せっかくの水分・ミネラル分も、あっという間に排出されてしまいます。効率よく吸収するためには、一度に飲む量はコップ1杯弱(150ml)くらいがおすすめです。飲むタイミングと量を工夫することで、水がもつ効果を最大限に生かすことができます。

水飲みタイムテーブル1日8回を目安に、
こまめな水分補給を!

1日の目安コップ1杯弱(約150ml)×8回
= 約1.2ℓ
1日の1日の目安
  1. 1回目朝起きたとき

    人は寝ている間にコップ1-2杯もの汗をかくため、1日のなかで血液粘度が高いのは朝です。朝1杯の飲水は、血液を正常な状態に戻します。即効性があるため、ぜひ取リ入れましょう!体を目覚めさせ、排便しやすくする効果もあります。

    ●目覚めにコップ1杯の水

    心筋梗塞が起こりやすいのは、午前10時前後。その予防に、寝る前の1杯の水に加えて、朝起きぬけに1杯の水を飲みましょう。朝晩の水飲み習慣が、脳梗塞と心筋梗塞を防ぐ一助となります。

  2. 2回目朝食時

    朝食時

    食事前に水を飲むことで、胃腸が刺激され消化を助けてくれます。また食事で摂る栄養素やビタミン・ミネラルの吸収をスムーズにしてくれます。

  3. 3回目10時頃

    仕事や家事の休憩を兼ねて、朝食と昼食の合間にも水分を補給しましょう。集中力を高めたいときは、冷やして飲むのも◎。気分がリフレッシュでき、気力が高まリます。

  4. 4回目昼食時

    昼食時

    食事中に飲むことで適度な満腹感が得られ、食べ過ぎを抑制することができ、ダイエットにも効果的です。

  5. 5回目15時頃

    おやつの時間には、軽食や果物に添えて、必ず水分補給を。リフレッシュもできて、作業効率も上がります。

  6. 6回目夕食時

    夕食時

    朝食・昼食と同じように、水を飲むことで消化が助けられます。また、アルコールを飲む場合も、飲み過ぎの防止や、肝臓が行うアルコールの分解作業の負担を軽減するために、水も一緒にとりましょう。

  7. 7回目入浴前後

    入浴では、予想以上に水分が失われています。入浴前後には十分な水分補給を忘れずに。また発汗により、カロリーが消費されダイエット効果にもつながリます。

  8. 8回目寝る前

    寝る前

    睡眠中に失われる水分を事前に補給する方法として、夜寝る前にも水を飲むとよいでしょう。

    ●寝る前にコップ1杯の水

    脳梗塞が起こリやすい時間帯は、一般に深夜から翌朝の午前中です。寝る前に適量の水分をとって、血液を良い状態(サラサラ)にする準備をしてから眠りに付くのもよいでしょう。

起床、食事、休憩、入浴、就寝など、何かあるごとに水を飲む習慣をつけておくと、無理なく水分補給ができます。
健康のために、水を飲むタイミングと量を意識して「アクティブ・ドリンキング」を実践しましょう。

水分摂取について医師から制限を受けている方は、医師と相談のうえお飲みください。

監修 医学博士 井上正子先生

【この記事の監修】医学博士 井上正子先生
医学博士、管理栄養士、日本医療栄養センター所長。
健康情報番組や各局への出演、栄養に関する著作と全国への講演活動など、
乳児から高齢者まで幅広い世代の健康管理指導者として活躍中。

執筆者 岡本 彩

【この記事の執筆】岡本 彩
株式会社マーキュロップ 経営企画室 室長
一般社団法人日本宅配水&サーバー協会 市場調査委員会 座長
宣伝・広報を中心に、お客様や社内外の皆様とともに、持続可能な成長を目指しています。
協会ではウォーターサーバー業界の健全な普及・拡大のために市場調査を担当しています。
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