「人間の体は、約60~70%が水。消化・吸収・排泄などすべての生理作用は、水があるからこそ成り立つのです。
"水に生かされている" と言っても過言ではありません。
健康な体を維持するためには、よい水を積極的に飲み、体内の水循環システムを活性化することが大切です。」
医学博士、管理栄養士、日本医療栄養センター所長。国民の健康増進の援助を使命として管理栄養士の実務教育、一般地域住民や市町村、企業への食生活改善指導に従事する。平成元年、上記日本医療栄養センター設立の傍ら女子栄養大学、順天堂大学医学部、日本大学松戸歯学部などの講師や北里大学保健衛生専門学院教授を歴任。健康情報番組や各局への出演、栄養に関する著作と全国への講演活動など、乳児から高齢者まで幅広い世代の健康管理指導者として活躍中。
お客様に毎日おいしくお飲みいただいている「富士山の天然水」。
おいしさだけでなく、お客様の"健康づくり"の役目も担っています。
今回は、日本医療栄養センター所長で医学博士・管理栄養士の井上正子先生に、
医療と栄養学の観点から「水と健康」についてお話をお聞きしました。
人は、食べ物がなくても水さえあれば3~4週間は生きられますが、水が飲めない場合は1週間は難しいと言われています。それはなぜでしょうか?
細胞に必要な栄養素を運び、不要な老廃物を回収している「運び屋さん」が血液です。体内に取り込まれた水は、血液中にさまざまな栄養素や酸素を溶かしこみます。適切な栄養素に満たされた血液が、全身の細胞に行きわたり、よい循環を作ります。
同時に老廃物も水によって血液に取り込まれ、尿や汗として体外へ排出されます。ここで水分が不足するといわゆる「ドロドロ血液」となり、体内のすべての循環が滞ってきます。
水を飲むことは、血液粘度を下げ血栓や血管の詰まりを予防し、脳梗塞や心筋梗塞のリスクを回避させます。痛風も適量の水を飲み、尿の1日の排泄量を2リットル以上にすれば発症を防げるとされています。
また、尿路結石も水を適切にとることで、結石を小さいうちに体外に排出することができます。女性に多くみられる膀胱炎も、普段から水分を十分に補給すると、尿道や膀胱に増殖する細薗を洗い流すことができ予防・治療に役立ちます。
さらに朝起きぬけに水を飲むと大腸を刺激するため便秘が解消され、肌荒れも改善、くすみ、小じわ、クマができにくくなるなどの美容効果や、午前中に発症しやすい循環器疾患等の予防が知られています。
またアトピー性皮膚炎の予防・改善も期待できるとされています。このように適切な飲水は、体内の水循環システムを改善し、からだの活性度を上昇させます。疾病予防のための体質を整えるという意味で、水は「万病の妙薬」と言えます。
1日に摂りたい必要な水分量は、およそ2.5リットル。成人の場合、1日に2.5リットル程の水分が体から排泄されます。そのため、同じ量の2.5リットルの水分を体が必要としています。
一般的に、1リットルを食事から補給し、0.3リットルを代謝水(=体内で代謝活動がおこなわれる時に生まれる水分)から得ることが出来ますが、残りの1.2リットルは飲料水として別に補給しなければなりません。
さらに強度の運動時や夏場は、汗などで排泄される水分が多くなるので、その分を加算して補給する必要があります。
水分補給に適しているものとして、水に勝るものはありません。カフェインを含むお茶やコーヒー、紅茶には利尿作用があるため、飲んだ分量以上の水分を体外に排出してしまうことが知られています。
糖分の多いジュースは、浸透圧の関係で吸収に負担がかかり、摂りすぎると肥満や糖尿病に繋がる可能性もあリます。実はスポーツドリンクも2~3倍に薄めて飲んだ方がよいとされています。
また、アルコールも利尿作用が強いため、飲酒時にも水分補給が必要です。
【この記事の監修】医学博士 井上正子先生
医学博士、管理栄養士、日本医療栄養センター所長。
健康情報番組や各局への出演、栄養に関する著作と全国への講演活動など、
乳児から高齢者まで幅広い世代の健康管理指導者として活躍中。
【この記事の執筆】岡本 彩
株式会社マーキュロップ 経営企画室 室長
一般社団法人日本宅配水&サーバー協会 市場調査委員会 座長
宣伝・広報を中心に、お客様や社内外の皆様とともに、持続可能な成長を目指しています。
協会ではウォーターサーバー業界の健全な普及・拡大のために市場調査を担当しています。
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